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奄美大島って車なしでも観光できるの?男一人旅で行ってみた

奄美大島に行ってみたいけど車なしでも観光できるのかな?

1人でも楽しめるのかな?

そもそもどんな観光スポットがあるの?

 

この記事ではこんな疑問にお答えできたらと思っています。

 

 

そもそも奄美大島ってどんな島?

まず奄美大島の概要について簡単に解説します。

 

奄美大島は鹿児島と沖縄の中ちょうど中間あたりに位置している奄美群島の中心となる島です。面積は本土4島と北方領土を除いた日本の離島の中で3番目に大きい712㎢を誇ります。(ちなみに1位は沖縄本島(約1208㎢)、2位は佐渡島(約855㎢)です。)奄美大島石垣島(約220㎢)や宮古島(約160㎢)と南国の離島として何となく一括りにされがちですが、全然広さが違いますので旅行の計画の際は注意が必要です。島内の人口は約5万8千人です。

気候は年間を通して温暖で、島は美しい海と亜熱帯の自然に彩られています。原生林の中にはアマミノクロウサギをはじめとした固有種もたくさん住んでいます。近年この美しく豊かな自然が評価され、徳之島や沖縄本島北部、西表島とともに世界自然遺産への登録が先日(2021年)内定しました。

名産品は黒糖やサトウキビを原料とした奄美黒糖焼酎、鶏飯などなど。そして織物の大島紬は世界的にも有名です。沖縄とも一般的な日本文化とも違う独特の文化が息づいています。

そんな魅力いっぱいの奄美大島ですが島内唯一の空港である奄美空港は国内線のネットワークはそこそこあるものの、国際線の就航はありません。コロナウィルス拡大前もインバウンド客はあまりおらず静かな雰囲気を保っていました。ただ近年少しずつ観光地としての注目度は上がっており、コロナウィルス拡大前の観光客数は増加基調でした。しかし見所の多さの割には観光地としては穴場的な雰囲気がまだまだ強い場所です。

 

奄美大島へのアクセス

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奄美空港

 奄美大島へのアクセス方法は航空機か船を利用します。

航空機を利用

奄美大島への訪問は航空機利用が一般的です。

奄美空港奄美大島唯一の空の玄関であり、奄美群島内のハブ空港でもあるため多くの便の離発着があります。

長らく就航会社はJALグループのみでしたが、近年バニラエア(現・ピーチ)やスカイマークが就航しぐっと奄美を訪問しやすくなりました。

 

運航会社と就航地

JALグループ(JAL/JAC/RAC)

東京(羽田)、大阪(伊丹)、福岡、鹿児島、喜界島、徳之島、沖永良部島(徳之島経由)、与論島那覇

 

ピーチ(APJ)

東京(成田)、大阪(関西)

 

スカイマーク(SKY)

鹿児島

※名古屋(中部)・東京(羽田)・神戸から乗り継ぎ運賃の設定あり。

 

奄美空港公式ホームページ

船を利用

奄美大島へは船を利用して訪れる手段もあります。

鹿児島港から那覇ゆきのフェリーに乗り奄美(名瀬港)まで直行する航路と同じく鹿児島港から喜界島を経由して奄美(名瀬港)まで至る航路の2パターンがあります。

ただどちらの航路も往復ともに10時間以上かかるためよっぽど物好きか自家用車で行きたい等の希望がなければ、航空機利用が私は無難だと思います。(航空機の場合鹿児島ー奄美間は約1時間)

 

詳細は運航会社のホームページからご確認ください。

マッリクスライン(鹿児島〜那覇【名瀬経由】)

ALINEフェリー(鹿児島〜那覇【名瀬経由】、鹿児島〜和泊(沖永良部島)【名瀬、古仁屋経由】)

 

 実際に旅行した際の旅程

少し前置きが長くなってしまいましたが、ここから実際に旅行行った際の旅程をご紹介したいと思います。旅行期間は1泊2日、今回の移動は全て路線バスまたは歩きです。

(現行のバスダイヤに当てはまるよう若干再構成しています。) 

 

【1日目】

11:10頃  奄美空港到着

12:10        バス乗車

12:20頃 あやまる岬到着(滞在20分)

(徒歩移動/20分)

13時過ぎ 土盛海岸(滞在20分)

(徒歩移動/15分)

13:40頃 宇宿貝塚史跡公園 (滞在20分)

(徒歩移動/30分)

14:30頃 再び奄美空港・昼食

15:15        バス乗車

15:20頃 奄美パーク到着(滞在2時間)

17:20       バス乗車

18時過ぎ 名瀬着(ウエストコート前バス停)

ホテルにチェックイン・宿泊

 

【2日目】

テルチェックアウト

9:23    バス乗車(ウエストコート前バス停)

10:01   奄美マングローブパーク到着(滞在 約1時間50分)

11:53   バス乗車

12時半ごろ 名瀬市街地

昼食

13:29  バス乗車(ウエストコート前バス停)

13:35  長浜バス停下車

(徒歩移動/10分)

13:45頃 奄美市奄美博物館(滞在 約1時間30分)

(徒歩移動/10分)

15:30  バス乗車

15:36  ウエストコート前バス停着

16:03  空港行きバス乗車

17時頃 奄美空港到着

観光スポットの紹介

まずは路線バス乗り放題券をゲットしよう

奄美大島内を運行している「しまバス」では便利な路線バス乗り放題券を発売しています。

お値段は下記の通りです。(いずれも大人運賃)

 

1日券 2,100円

2日券 3,150円

3日券 4,200円

 

他の地方の乗り放題券では空港線が除外されていることも少なくありませんが、しまバスの乗り放題券は空港線もばっちり対象です。そのため比較的元を取るのは簡単と言えるでしょう。

奄美空港ー名瀬間の大人運賃は片道1,100円)

 

この券を持っていれば煩わしい小銭の準備や、細かい交通費のことを考える必要がなくなるので奄美に着いたら最初に購入しましょう。

 

乗り放題券は奄美空港の総合案内所で購入することができます。

(基本的にバス車内での発売はありません。)

 

また「バスもり!」アプリからの購入も可能です。

 

詳細はしまバスホームページからご確認ください。

 

あやまる岬

あやまる岬は空港の北側にあり、空港から佐仁線のバスに乗り10分ほどとアクセスしやすい場所にあります。

岬のある場所は少し海に突き出すような形になっており、高台からサンゴ礁と青く広がる太平洋を見渡すことができます。

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あやまる岬からの景色#1

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あやまる岬からの景色#2


 

 写真を見ていただくとわかるように岬周辺は公園になっています。

2枚目の写真中央に写っていますが海水を利用したプールもあります。

近くまで行ってみましたがとても透き通っていて気持ち良さそうなプールです。

よく見ると魚も泳いでいました。

 

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公園内の海水を利用したプール

天気に恵まれておかげもありますが、とても気持ちの良い場所です。

 

土盛(ともり)海岸

土盛海岸は奄美でも最も有名なビーチの一つであり、様々な観光ポスターにも掲載されています。奄美空港のすぐ近くにあり、空港から佐仁線のバスで5分の土盛バス停から徒歩5分ほどで到着します。

少し頑張れば空港から徒歩での移動も可能です。その場合片道30分程度です。

 

多くのポスターに使われているだけあり、非常の写真映えする美しい海岸です。

 

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土盛海岸#1

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土盛海岸#2

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ヤドカリもいます


土盛海岸は奄美空港への着陸経路上にあるため、タイミングが合えば飛行機の着陸シーンも見ることができます。

 

奄美パーク

奄美空港跡地に建設された奄美の郷と田中一村記念美術館を中心とした複合施設です。

奄美の郷では実物代の模型等も使用して奄美群島の暮らしや歴史、植物等について学ぶことがきます。

隣接する田中一村記念美術館には晩年を奄美大島で過ごした画家・田中一村の作品が多数収蔵されています。

奄美パークは奄美空港から名瀬行きのバスに乗り5分ほどで到着します。展示も模型や映像を中心としておりわかりやすいので、奄美観光の最初に知識を仕入れる場所としては最適だと思いますし、立地的にそういう意図で建設されたものと思われます。

 

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奄美パークから見た夕日が綺麗でした
黒潮の森 マングローブパーク(奄美マングローブパーク)

奄美大島には日本で2番目に大きいマングローブの原生林が広がっており、それがここ住用町マングローブパークです。(日本最大のマングローブ群落は沖縄県西表島にあります。)

名瀬からは古仁屋行きのバスに乗りだいたい40分程度、空港から乗り通すと1時間半ほどかかります。

入場料は500円で園内にはマングローブについての解説とミニ水族館、マングローブを望む展望台等があります。2,000円でマングローブ内を通るカヌー体験をすることもできます。(1人でなければぜひカヌー体験してみたかった!)

 

マングローブパークホームページ

 

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展望台からの景色

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展望台からの景色#2 緑が濃いです
奄美市奄美博物館

奄美群島内唯一の総合博物館です。奄美パークよりもより深く学術的な内容に触れることができます。入館料は大人310円と公営の博物館としては一般的な料金です。市街地の外れに建っており、市街地中心部からはバスで5分ほどです。

 

私の行った日は台風の直後だったため、屋外展示の高倉が台風によって倒壊しているというスゴイものを見ることができました。。

【バス利用不可】大浜海浜公園

大浜海浜公園は今回の旅程には入っていませんが、別の機会に行った際にとても素敵だったのでご紹介します。

大浜海浜公園は名瀬市街から車で15分ほどのところにある、海水浴も可能な公園です。特に夕日の美しさが格別と言われています。園内には海水浴場やキャンプ場のほか、奄美の海について紹介している奄美海洋展示館(ウミガメがいるそうです。)や温浴施設のタラソ奄美の竜宮等があります。

 

以前は近くを通るバス路線があったため通年バスでのアクセスが可能でしたが、バス路線が廃止されてしまったため現在はバスでのアクセスはできなくなっています。

(8月1日〜31日の夏休み期間のみバスの運行があるようです。※2020年実績)

 

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大浜海浜公園 展望台からの景色

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大浜海浜公園 海岸からの景色#1

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大浜海浜公園 海岸からの景色#2

奄美の海を見るなら、土盛海岸と共に訪れたいスポットです。

夜の食事はどうする?

今回私は名瀬の市街地の中にあるビジネスホテルに宿泊しました。

夕食はついていないプランでの予約だったため晩御飯が街中で食べる必要があります。

正直離島なので食事する場所の確保は大変かもと心配していましたが、 名瀬には奄美一の繁華街屋仁川通りを中心に居酒屋が多数あり食事の場所には全く困りませんでした。私は食事後はすぐにホテルに帰りましたが、結構夜の深い時間まで外から若い方々の声が聞こえたのでその気になれば朝まで飲み歩くことも簡単にできそうでした。(さすが南国)

「居酒屋はちょっと…」という方でも名瀬には九州中心に展開しているファミリーレストラン「ジョイフル」があるため、そちらでサクッと食事を済ませることも可能です。

まとめ

 以上、バスを利用した奄美大島観光についてまとめてみました。

 バスを使ってどこでも自由自在に観光できるというほどではありませんが、奄美大島は離島では珍しく路線バスでもある程度の観光は可能な場所です。

もちろん今回取り上げた観光スポットはとても偏っていて訪問箇所も少ないです。今回の記事中の場所以外でも西郷どんのオープニングで有名になった宮古崎や丸石の海岸で有名なホノホシ海岸、加計呂麻島など奄美大島には他にも魅力的な観光地がまだまだあります。どうしても行きたい場所がある場合は路線バスでの観光がそぐわない可能性がありますが、路線バスを使った観光でも奄美大島独特の沖縄本島とは少し違う鄙びた雰囲気を充分楽しむことができます。

世界遺産登録も決まりこれからますます観光客が増えると予想される奄美大島。今のうちに訪れてみてはいかがでしょうか?